- 工法採用の経緯
- 今回の埋設管計画は、管径:φ100mm、管種:PE(高密度ポリエチレン管)を水路(W1.70m×H1.00m)の下越し(伏越し)に埋設するものです。従来、水路下越しに埋設管を布設する場合は、立坑推進が広く採用されるが、今回の施工スペースは道路幅が約1.90mと非常に狭隘であり、立坑推進に必要な鋼製立坑を設置するスペースが確保できない状況でした。HDD工法は、地上発進できる唯一の工法で、極めて小さい(W1.0m×L1.50m)発進坑(簡易立坑)により施工が可能です。また、従来の立坑推進に必要な立坑工及び薬液注入工が不要で、工程を削減でき工期を大幅に短縮できる。
- 工法の評価
- 今回の施工は、発進坑・到達坑の設置から舗装復旧までの工程を1日で完了しています。HDD工法/テラジェットの利点の一つが、コンパクトな機材にあります。その利点を活かして、鋼製立坑を設置出来ない条件下(狭隘部や他の地下埋設による影響)でも施工が可能であり、従来、復旧まで数日を要していた工事を短期間で完了することができました。近隣住民への影響を最小限にできることや、また最小限の人員で施工することにより生産性の向上などにも貢献しています。
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